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2021.04.13

歯の遺伝

みなさん こんにちは。那覇市若狭の歯科クリニック、はやし歯科クリニックです♪

「私の両親は昔から虫歯や歯周病で苦労していたな…。」
「親が総入れ歯だったけど私もそうなるんだろうなぁ~」
「私も親に似て歯が弱いのかな?」
よくある質問の1つです。この質問の答えは「そうなのかも」です。
曖昧だなぁと思いますよね☺
「歯や歯肉の強い弱いが遺伝するかどうか?」の答えはYESでありNOでもあるのです。

一般に病気の原因を大別すると、遺伝子にプログラムされた「遺伝要因」と、
生体外から入る病原菌や食事などの「環境要因」の2つに分けられます。
むし歯は、これらのほぼ中間に位置すると考えたらよいでしょう。

つまり、むし歯になりやすいか、なりにくいかは、
遺伝要因と環境要因の両方が関係していると言えるからです。

遺伝要因として、歯並びは遺伝の影響を受けます。
両親どちらかの歯並びに似る可能性があり、
歯の大きさや顎、骨格の大きさなども影響を受けます。
たとえば、歯並びを例にとると、
歯並びが悪いと当然食物が詰まりやすく、歯もみがきにくいためにむし歯になりやすくなります。
しかし、口腔清掃の状態、糖類の摂取方法、唾液の性状といった環境因子の相違で
むし歯になるリスクが変わってきます。

むし歯については、子は親と同じような食生活や生活環境になりやすいです。
ですので、自然と親に似て虫歯になりやすいという状態に繋がると考えられています。

また、細菌や生活環境だけが虫歯や歯周病を発生させるわけではありません。
喫煙、ストレス、薬の長期使用、老化、歯並び、かみ合わせも原因となります。
糖尿病や白血病は特に歯周病が発生しやすい病気だといわれています。
これらは遺伝とは直接関係なく、身の回りの要因が症状を増長させるとの考えです。

最近の研究によると、70%以上の確率で
母親のむし歯菌が赤ちゃんにうつることがわかりました(゜o゜)
歯周病に関する同じような研究はまだありませんが、
母親の歯周病菌も赤ちゃんにうつっていくことは考えられるかと思います。
妊娠中や妊娠する可能性のある女性は、
むし歯と歯周病の処置をきちっとしてお産を迎えることが大切です。
そのことが生まれてくる赤ちゃんのお口の健康にもつながるのです。

むし歯になりやすいと感じている人は口腔内を清潔に保つようにケアすることが重要!
毎日歯を磨く、フロスや歯間ブラシを使って歯と歯の間をきれいにする、
フッ素を効果的に使用する、抗菌作用のあるマウスウォッシュで口をゆすぐ
などの口腔ケアを家庭でもしっかりと行いましょう(*^_^*)
歯科での定期検診も大切です♪

 

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