みなさん こんにちは。那覇市若狭の歯科クリニック、はやし歯科クリニックです♪
受動喫煙と子どもの歯肉着色には関連があるとされています。
それにはメラニン色素を産生するメラニン細胞の活性化が関与しています。
タバコの煙を吸い込むと、タバコに含まれるニコチンやベンゾピレンなどの
刺激物質が口腔粘膜を通過し、あるいは血行を通じて歯肉のメラニン細胞に到達します。
刺激物質により活性化された歯肉のメラニン細胞は、より多くのメラニン色素を
生成するようになり、歯肉のメラニン色素沈着が進むと言われています。
子どもの歯肉着色のすべてがタバコの煙による影響とは限りませんが
保護者が家庭内で喫煙してしているとなれば、受動喫煙の関連が疑われます。
また、受動喫煙による子どもへの健康影響のひとつにう蝕(虫歯)があります。
多くの研究結果から、家族に喫煙者がいる子どもは、そうでない子どもと比べて
う蝕有病率が高いと報告されています。
なぜ受動喫煙とう蝕が関連するかはまだはっきりとは解明されていませんが
タバコの煙に含まれるいくつかの有害物質が、う蝕や唾液、歯質に
影響を与えることにより、う蝕リスクが高まるのではないかと考えられています。
受動喫煙は歯だけでなく、子どもの健康を損ないます。
タバコの煙に含まれている有害物質が子どもの体に入り込んでいる可能性や
歯肉着色・う蝕リスクなど受動喫煙による健康被害が生じている可能性があることを
家庭内でも話題にして、禁煙を勧めてみてはいかがでしょうか。